●ホストファミリー(J.Nicole Phinney & A.Mさん)
















7月9日快晴。この日は、それまでの梅雨空が嘘のように快晴でした。宝塚はその名の通り宝塚歌劇団の本拠地です。我が家の近くに、清荒神清澄寺という平安時代からの古い社寺があり、年末年始は大勢の参拝客でにぎわいますが、普段はお年寄りの参拝の方がのんびり歩いているような静かな所です。 ここは、私の地元ということで、当日のおぜん立ては全部、田村さんからまかされました。 まずは清荒神の参拝です。京都や奈良と違って人もまばらで のんびりと歩くことが出来ました。しかし、肝心の英語での説明が。とりあえず事前に単語は調べておいたのですが、いざとなるとなかなか言葉が出てきません。山門はsan-mon gate, 本堂はmain hall, 納札堂はtalismans hall…参道の『身代わり瓢箪』までは、調べなかった…汗。

そうこうしているうちに、田村さんが子供の頃、お賽銭をもらった話を始めました。ここにはお賽銭箱ではなく、お堂の裏の囲いのある榊に、賽銭をするのです。それを備え付けの棒で引き寄せて、賽銭をもらって帰ることが出来ます。頂いたお賽銭を包んで財布に入れておくと、お金に不自由しないとか。 田村さんは棒を握って、こんな風にお金を引き寄せたとか、どうすればたくさん取れたとかニッキーに説明されていました。今から40年前に1,000円も貰って帰っていたなんて、驚異的!ニッキーも興味深そうに聞き入っていました。私まで『そうやってとるのか』と感心したほどです。(笑)



暑いので参拝は適当に済ませ、お昼は参道の手打ち蕎麦屋さんへ。食事の前には、ニッキーが私たちの手をとって食前のお祈りをしてくださいました。無宗教の私には、意味は分かりませんでしたが、何か心が静まる様なお祈りでした。事前に蕎麦屋さんには、箸に不慣れなニッキーの為フォークをお願いしておきました。 でも、ニッキーはなれない箸を上手に使って、美味しそうに食べていました。ただし、そばをすする音には抵抗があったようです。音は立てられないと、苦笑いをしていましたが、それでも日本の習慣に果敢に挑戦する姿が印象的でした。あとから、蕎麦をすする意味は『蕎麦の薫りも堪能するため』と、伝えると納得してくれました。 あまりにも暑いので散歩を切り上げ、早めにわが家へお越しいただきました。蒸し風呂のようなこの時期の日本は、ニッキーにはつらい季節だったことでしょう。それでも暑いとも言わずに誰とでも終始笑顔で、話をしてくれました。家ではアメリカの地域の特徴や観光地を教えてもらったり、アメリカの紙幣やパスポートを見せてもらったり、アメリカで人気の動画サイトを見せてもらったりしました。

しかし、机を囲んで話すのは、なかなか難しい。ニッキーの話を集中して聞くと『そうか、なるほど!』と思うのですが、聞いた後に自分の感想、意見を続けることが出来ません。ですから、会話がキャッチボールにならない。どれだけの素晴らしいボールをニッキーから投げてもらったことか。それなのに、こちらからはへなちょこボールばかり・・・それも何球ニッキーの元に届いたのでしょうか。時間ばかり過ぎて行き、気持ちが焦ってきます。 そこで、そろそろお食事に!今夜はちらし寿司と自家製たこ焼きがメイン。食卓の用意等をしている方が、いろいろ会話も弾みます。タコは食べられる?こんな野菜はアメリカにあるの?この野菜は英語で何というの?いつもご主人がお料理するの?そんな〜!なにか行動している方が喋りやすいわ。と、調子が出てきました。食事も済んで、いよいよニッキーに浴衣を試着してもらうことに。

将来、アメリカ行った時に、何にも芸がないので「着物の着付け」の練習を始めていたのです。まだまだなのですが、なんとかニッキーに浴衣を着せてあげることが出来ました。ひもは、きつくない?自分が着るのと、着せるのでは反対向きだから難しいわ。ちょっと引っ張るよ。(帯をしばって)苦しくない?つたない着付けでしたが、喜んでいただけたようでした。長かったような、あっという間の一日でした。しかし、貴重な一日でした。 振り返ってみれば、この日に向けて付け焼刃で1カ月特訓したつもりでしたが、あまり成果がなかったような…でも、私には単語力が足りないのがよく分かりました。語彙をふやすことが今後の課題です。記憶力、集中力は、若いころより数段落ちているのも実感しました。途中で日本語で考えるのもできなくなるくらい頭が真っ白になったこともありました。(汗) また、会える日を楽しみに、英語の勉強続けて行きます。See you again.


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